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オーバーホールについて
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オーバーホールとは
ピアノは楽器の中でも驚くほどの数(約1,000)の部品の集まりです。
しかし既製品は良い部品を常に使用しているとは限りません。
この部品の質、調整により、ピアノの音、タッチが大きく変わってしまう事を殆どの人は知りません。
内部はある意味でブラックボックスなのです。
オーバーホールを施して、ピアノ本来の機能を回復させます。 -
交換する部品のこだわり
この内部にこだわり最重要部品の弦・ハンマーを既成品ではなく、ヨーロッパの高級ピアノに使用されている部品に交換して、作業およびタッチ調整を施せば、新品を超えた澄んだより良い音とタッチが得られるのです。
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オーバーホールの意義
ピアノ本体の寿命は通常の扱いであれば80年はあります。
重要部品はプロ演奏家を除いて、30年前後です。
国内で昭和40年前後に購入されたピアノは、殆どこの時期に来ています。
また楽器業界は機械化が世界中で進んでいます。
ピアノの様に部品数が大変多く手間のかかる物は、毎年より効率化が求められる品です。
機械化が進む事によって、新品製品の内部に大きな影響を与えています。
本物のピアノが得にくい現在、オーバーホールは再活用の意味も含めて、大変意義のある事だと感じています。 -
全塗装が行える設備
弊店は外装も全塗装が行える設備を持っています。
外装も新品同様に出来る技術がありますので、外観も損ないません。
クリーニングもお任せください。
フリーの調律師、楽器店様などからも多く依頼を受けています。
全塗装が出来る設備で行う作業は他店とはまるで違います。
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ムラセピアノメンテナンスのオーバーホール
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独自のオーバーホール手法
1.ご希望・ご予算を考えて部品を選定
使用する部品の選定です。
特にハンマーなどは国内外合わせて何十種類もありますので、ご予算も考えて、ピアノに合った最良のタイプを選びます。
2.弦は、ドイツのレスローを使用
使用する弦は必ず、ドイツのレスローを使用します。
国産メーカーがグランド高級タイプでも国産の安い弦を使っているのは信じがたい事実です。
これでは楽器ではなく商品です。
3.巻線機の設備
全国でも巻線機を持つ修理店は数えるほどしかありません。
巻線は自身が勤務時代から培ってきた作成技術を持って特別に作成します。
クラシック音楽の基礎的な要素として、一番大切なのは低音です。
巻線がピアノの中で担っている役割はとても大きい。
この音が特に良く響かなければ全体の音が半減します。 -
料金と流れについて
オーバーホールA.
(弦交換修理)1.お引取り
ピアノをお引取りして修理、場合によっては塗装修理も行います。
修理の間、代わりのピアノをお貸しします。(運賃は必要になります)
2.オーバーホール作業
ピアノ解体、弦・ピン解体、ベアリング他錆び落し、内部清掃、饗板フレーム清掃、弦圧調整、巻線作成、張弦作業、本体組み立て、クロス類替、アクション調整、整調、整音、調律、検査、出荷調律
(塗装、クリーニングがある場合、これらの作業が間に入ります)
【作業期間】1ヶ月前後
【料金の目安】¥250,000~ GPは¥300,000~(運送費別途)オーバーホールB.
(弦ハンマー交換修理)1.お引取り
ピアノをお引取りして修理、場合によっては塗装修理も行います。
修理の間、代わりのピアノをお貸しします。(運賃は必要になります)
2.オーバーホール作業
ピアノ解体、弦・ピン解体、ベアリング他錆び落し、内部清掃、饗板フレーム清掃、弦圧調整、巻線作成、張弦作業、本体組み立て、クロス類替、アクション分解、ハンマー交換、ダンパー交換調整、整調、整音、調律、検査、出荷調律
(塗装、クリーニングがある場合、これらの作業が間に入ります)
【作業期間】2ヶ月前後
【料金の目安】¥350,000~ GPは¥400,000~(運送費別途)